
まだまだいける紅葉
今年は例年に比べて紅葉が長持ちしています。10月も下旬になると葉が茶色くなってくるものですが、今年は天候が安定していて、森の中ではまだまだこれからのようです。
日当たりのよい街道沿いは茶色が目立ち落葉気味ですが、諦めるのはまだ早いです!
屈斜路湖畔の道路沿いや和琴半島の散策路、川湯温泉のエコミュージアム周辺やアカエゾマツの森に入れば今が見ごろですよ。
和琴半島が見ごろ|水面に映る紅葉は朝凪ぎを狙え
10月25日早朝の和琴半島。水面に映る紅葉があざやかです。こちらは半島の付け根の東側。
湖面に映る紅葉は早朝が狙い目
屈斜路湖は、朝は風がないことが多い場所。特に、日の出から2~3時間は穏やかで湖面に紅葉を映してくれます。ただし、冷え込むと朝もやで霧になることがあります。
気温が上がってくると、温められた水面から気流が発生して波が立ってきます。
和琴半島自然探勝路を歩こう
和琴半島は、付け根から半島を歩いて1周できる散策コースがあります。約2.4kmと散歩するのにちょうどいい距離。多少アップダウンがあるので、左側から回ると楽に進めます。
入口をはいると降り積もった落ち葉の上を歩きます。昨日雨が降ったので少し濡れていました。
コバルトブルーに映る紅葉
200mほど進むと最初のポイント。この場所は入り江状になっていて、風の影響を受けにくく絶好のポイント。日が高くなると水面はコバルトブルーに染まります。
紅葉を後ろから見るとこんな感じ。まだ緑色の葉が残っています。
カツラの巨木
北側は日当たりが悪いので、少し薄暗い感じ。そこに樹齢数百年のカツラの大木があります。カツラの木は1か所から何本も木が生えていて、巨木になります。見ごたえあります。
北側を通過してしばらくゆるいのぼりを過ぎると、下りの階段が現れます。ここがピーク。この辺りはカエデが多く、彩りがあります。
マダラスズ生息帯
階段の中段あたりから藻琴山を見渡せます。この場所の下には、オヤコツ地獄と呼ばれる温泉が沸くポイントがあります。そのためこの付近は地熱が高く、マダラスズと呼ばれる1cm程の小さな鈴虫がいて、真冬でも鳴き声が聞こえます。
カエデの階段を下りて行くと、ポイントのひとつオヤコツ地獄へ。
オヤコツ地獄
オヤコツ地獄は、南の島の海のような美しいコバルトブルーを見せてくれます。蒸気が上がっている場所では、温泉が湧きあがり、カヌーで1周すると立寄ることが出来ます。
アカエゾマツの森の白い紅葉|川湯温泉
せっかくなので、川湯温泉街の外側に広がるアカエゾマツの森も歩いてきました。
弟子屈町を代表する樹木のひとつアカエゾマツ。川湯温泉には樹齢100年を超え、樹高20m以上にもなるアカエゾマツの森があります。この森の高さは、温泉街の景観維持のため建築物の高さの基準にもなっていて、これより高い建物は建てられません。
コシアブラの木です。あまりなじみのない名前ですが、山菜の王様タラノメによく似ていて、コシアブラは山菜の女王と呼ばれることがあります。
コシアブラの紅葉は、色素が薄く白っぽく見えるのが特徴。重なり合うと薄い黄色が見えてきます。針葉樹のやや暗い森にあって、よく目立ちます。地域的にはあまりないのですが、なぜか森の入り口付近にたくさん生えてます。
森のマクロ
森の中は、全体を見渡すだけでなく、小さな世界にも注目です。
森の生き物
エゾリスさんでした。このまましばらく動かずじっとしていました。
広葉樹林帯
2kmくらい進むとアカエゾマツの森を抜けて広葉樹林帯へ。このあたりはだいぶ葉が落ちてますね。
しばらく進むとミズナラやカシワの落ち葉の道へ。川湯温泉街に戻っていきます。
日当たりが良いこのエリアは落葉が進んでます。でも、落ち葉の道を歩くのも楽しいですね。
最後に
今年は、ほんと紅葉が長持ちしています。でも、週末の雨をきっかけに寒気が入る見通し。10月末といえば、木枯らし1号が吹くころ。気温もどんどん下がって、そろそろ山の上では雪が降ってもおかしくないですね。
とはいえ、あと1週間くらいはいけますよ!
それではまた!