
2019年1月29日、網走地方気象台によると流氷接岸初日を観測した(PDF資料)とのことです。昨年は2月2日接岸。平年より少し早い到着。
流氷が来ると冬の観光シーズン本番です!
流氷初日には沖が白くなっています。見えてはいるものの、船で行くとかなり沖合になります。
こちらは知床に接岸した後の海岸線。流氷本体はまだ沖にあります。
さて、流氷初日が観測されると、弟子屈の人はそろそろかな?って思うことがあります。
流氷初日を観測すると屈斜路湖が凍り始める

流氷速報が出てから弟子屈町民と交わした会話です。
こんな感じに屈斜路湖が凍ることをひそかに待ち望んでいます。(※一昨年前の写真です。)
ただ、流氷が来たから屈斜路湖が凍るというのは特に根拠はなく、地域感覚でそろそろかなって思うわけです。
というのも、例年流氷初日が観測される1月下旬から2月上旬にかけては、1年で最も寒い時期。1月と2月の平均最低気温はー12.8℃くらいですが、一番寒い今の時期は-19℃にもなります。ちなみに今朝は-23.0℃!
それだけ冷え込めばなかなか凍らない屈斜路湖も、さすがに観念して凍るというものです。
屈斜路湖が凍った日
そのあたりの関係を過去のデータから見て見ると、以下のようになっています。
2019年は流氷初日が少し早目。接岸まで2週間かかってます。地域感覚はこの接岸初日辺りでしょうね。
2015年、2014年を見ると流氷接岸の数日後に凍っているところあたりはポイントでしょうか。とはいえ全面結氷したと言いきれない年もあります。データはあくまでデータ。
今後の気温の推移をみて見ると
屈斜路湖結氷の予測なのになぜ摩周湖の天気を見るかというと、屈斜路カルデラという特異な地形により、山の上にある冷気が放射冷却で降りてくるからなんです。通常の天気予報より実測値に近い気温を指す場合が多い。あくまで参考です。予報がコロコロ変わるのもこの地域の特徴。
これで見ると2月8日がヤバい感じですね。あとは風次第かな。氷が割れなければこの1週間で凍るかもしれません。
最近の屈斜路湖の状況
この状態は寄せ氷。寄せ氷についてはこちら
こんな感じで薄く凍っては割れてを繰り返しています。氷を砕く風の予想は難しいので、天にまかせるしかないですねぇ。
屈斜路湖はどのように凍るか
屈斜路湖は浅いところから凍っていきます。特に屈斜路コタン付近が毎年一番早く、川湯温泉に近い仁伏エリアも早い段階で凍ります。沖の方は水深が深く、波が高いのでなかなか凍らないんです。
今年は仁伏エリアがあんまり凍ってないんですよね。いつもならフロストフラワーを見に行くところですが、今年は一度も見れていません。
といっても、早朝には半分くらい薄氷が張っているのは確認できているので、流氷初日から順調に凍ってほしいですね~。
最後に
屈斜路湖の結氷は毎年楽しみにしていますが、摩周湖もここ数年全面結氷していないので、今年こそはと期待しています。クリスタルに輝く湖。見たいです!
追記)結果
昨年の結果はこうなりました!